2013年4月19日金曜日

和の薬膳 基礎編

本日は今月2回目の「和の薬膳教室 基礎編」でした。
当初は月に1回の予定でしたが、お問い合わせが多かったので、
月に2回、毎月第2・3(または第4)金曜に行なうことに。
本当にありがたいことです。

本日の座学のテーマは「食は医なり薬なり」
東洋医学の基礎理論を学ぶ前に、まずはいかに食が大切か、現代の食がどれほど問題が多いかについてお話させていただきました。

1年間、この講座に参加することで、みなさんの中に「食の基準」というものができあがるといいなと思っています。
どんな素材を選び、どんな調味料を使い、この季節にはどんな食べ方をすればいいのか。

その確固たる食の基準ができあがれば、体もちゃんとできあがる。
たとえ、ときどき基準からブレたりハメを外したとしても、ちゃんと戻ってこられるし、すぐに調整できる。
そんなふうになってほしいなと思います。

我が家の新しい家族、大ちゃんにも、3歳までにそんな食の基準を身につけさせたいと目論んでいます。

外野(おじいちゃんおばあちゃんたち)にあれこれ言われようとも、3歳までは「甘いもの(砂糖類)」「冷たいもの」は与えないようにするつもりです。できるかな?


写真は上品に盛っていますが、もっともりもり食べられます。

さて、話はそれましたが、本日の実習のテーマは「春は苦味を盛れ!」
メニューは
・たけのこの木の芽和え
・三つ葉と新わかめの柑橘和え
・桜鯛の道明寺蒸し桜の葉包み
・ふきの青煮ごはん
・新たまねぎのすり流し
・よもぎ白玉

たけのこ、三つ葉、桜の葉、ふき、よもぎと、旬の苦味の食材が勢揃いしました。
苦味は体を冷やすものが多いのですが、ちゃんと冷えないようになっています。

次回はいよいよ陰陽五行理論に入ります。楽しみです。

2013年4月17日水曜日

和の薬膳応用編「二十四節気の食養生」

産休を終えて、4月より再開した「和の薬膳」教室。
本日は、応用編の「二十四節気の食養生」クラスでした。
昨年、ほぼ1年ほど通ってくださったおなじみのメンバー。
また一緒に楽しく学んで、おいしいものを食べられるのがほんとに嬉しい!


本日は「清明・穀雨」の食養生。
晩春から初夏へと移り変わる、ちょうど土用の時季にあたります。

この時季は、春の間にフル活動した肝臓さんと
土用の時季に補いたい脾・胃を養う、
酸味と苦味と甘味の食材を中心にした献立になっています。

メニューは
和え物)ふきの白和え
(酢の物)浜防風と新たまねぎ、新わかめの浸し和え
(焼き物)たけのこの幽庵焼き
(揚げ物)浜防風の天ぷら
(椀物) 春かぶのしんじょ桜の葉包み
(ご飯物)三つ葉ごはん
(甘味) いちご大福

みずみずしい春の香りいっぱいのごはんになりました。
日本料理の高級食材といわれる浜防風は、葉山の砂浜を歩いていても見つけることができます(日本各地の砂浜で探せます)。
香り高く、茎のピンクが色鮮やかで、見た目にも春らしい美しい食材。
この季節になったら下を向いて探し歩くのも楽しみです。
ただし、来年のことも考えて、根こそぎ取らないように。