2011年10月27日木曜日

今年最後のぬか漬け教室

昨日は今年最後のぬか漬け教室でした。

この後は気温が下がってくるため、発酵しにくくなってきます。
今のうちにしっかりぬか床を完成させておきましょう。

今回参加してくださったのは、私よりも大先輩の3名様。
今まで何度かぬか漬けに挑戦されたそうですが、途中で臭くなったりカビが生えたりしてダメにしてしまったとか。
今度は絶対に失敗しないように!
いいえ!ぬか漬けは失敗しません。
ちょっとおかしいなと思っても、何か手当てをすれば、必ず復活してくれます。
だからダメだとあきらめて早まって捨てないで。
と、念を押してお伝えしました。

おかしいと思ったら、すぐにご連絡くださいね。


2011年10月24日月曜日

発酵食と日本酒と秋の月を愛でる会

今日は完全に趣味の企画イベント。
「発酵食と日本酒と秋の月を愛でる会」を開催しました!


おお満月! と思ったら、この日はあいにくのお天気。
でも、室内の丸い灯が窓ガラスに反射して、ほんとの満月のよう。

お膳の上に置いた廃油ろうそくの灯がゆらめいて、とても幻想的。
この薄暗い照明だと、まわりの人との距離感がぐっと縮まるような感覚があり、とっても親密でリラックスしたいい時間を過ごすことができたと思います。

ただ、お料理を用意しすぎて、裏方はてんてこまい。

私ももっとみんなとお話やお酒を楽しみたかったのに〜。

次回は、コース料理にするなど、ちょっと工夫しなければ。

用意したお料理はこちらです。


発酵漬け物系
・ ぬか漬け各種(かぶ、りんご、ちんげん菜、赤大根、大根葉)
・ 本格しば漬け
・ なすの辛子こうじ漬け
・ 塩こうじ豆腐
・ 墨入り麹塩辛
・ 野菜の三五八漬け

野菜系発酵一品料理
・ 塩こうじきんぴら
・ にらのおひたし
・ 菊花ときのこの甘酒和え
・ 雪見納豆
・ かぶの塩こうじ夏みかん和え
・ 柿のごま酢和え

魚・肉・揚げ物系
・ いかの塩こうじ漬け
・ かつおのわら焼き
・ 秋さばの塩こうじ焼き
・ 豚の塩こうじ焼き
・ 酒粕クリームコロッケ
・ 熟成塩ぶり生ハム風

ごはん&ごはんのお友系
・ 胚芽米の塩にぎり
・ むかごごはん
・ 自家製なめたけ
・ ししとうの塩こうじ佃煮
・ 青唐辛子肉味噌
・ 納豆汁

甘味処
・ いちじくの白味噌コンポート

飲み物

・ 雑穀甘酒
・ 熟成梅ジュース
・ 赤しそジュース

雑穀甘酒  
黒米、黒千石、モチ麦、赤米、緑モチ、うるち玄米、胚芽米。 農薬、除草剤不使用、
無施肥栽培のこだわり雑穀使用できめ細かいうまみ

・ 純米酒

「来福」茨城県筑西市 純米生原酒(生酒/17%) 
もっとも濃厚なフルーティの香りがあり爽やかな喉ごし。

「風が吹く」福島県会津 自然栽培米山廃純米生しずく採り(生酒/16%)
山廃なのに、上品でやさしい香りの味わい。

「明鏡止水」長野県東部 甕口純米吟醸無濾過原酒しずく採り(生詰/19%) 
槽より滴り落ちる甕より直汲みしたお酒。上品さを備えつつ最もはっきりとした飲み口 

「酒一筋」岡山備前 純米無ろ過原酒(生詰/18%)  
スッキリハッキリガツン元気な酒

「萬代芳7年」福島県会津 自然栽培米山廃純米生原酒(生酒18%) 
奥深い宇宙の味をどうぞ(飲み過ぎ注意)

*自分で書きながらすげぇ〜。こんなに用意してどないするの。と突っ込みを入れました。
ex輪島の酒(白藤酒造/樽の香)秋上がりの濃厚さと樽の香り兼ね備えた逸品。

2011年10月17日月曜日

和の薬膳教室/実習編スタート!

これまで「和の薬膳講座」は、簡単な講座と食事会という内容でしたが、
今月から講義+実習コースが始まりました(10月はプレ開催)。

テーマは「秋の乾燥を潤すうるおいごはん」。


空気が乾燥する秋は、肺や気管支、のど、鼻などの呼吸器も乾燥しやすくなります。
呼吸器が乾燥すると粘膜が炎症を起こしたり、ウイルスや細菌が繁殖しやすくなり、咳や痰、ぜんそくなどの呼吸器のトラブルが多くなります。

こうした季節のトラブルを防ぐのが、秋の味覚です。
ぎんなん、栗、れんこん、落花生、梨、百合根、柿、かぶなどの秋に実りを迎える種実には、肺を潤し、乾燥によるさまざまな症状を治める薬効(潤肺)や、すべての体液を補充する薬効(生津・滋陰)のあるものが多く見られます。

今日はこうした食材を使って、一汁三菜ごはんを作りました。

メニューはこちらです。
・さといもと青菜のくるみごま和え
・きのこと菊花のみぞれ和え
・れんこんのおろし揚げ
・かぶのすり流し汁
・梨の薬膳コンポート
・胚芽米ごはん
・ぬか漬け各種

みんなで作ると、いろんな心や手が入って、いっそうおいしくなる気がします!

大根、かぶ、れんこん、梨、くるみ、里芋……。
こうした潤い効果のあるものが、
ちゃんとその季節に表れるって、すごいことだと思います。
季節の恵みに感謝!

和食はこうした季節の恵みを取り入れて、旬を味わうことを一番大切にしています。

昔ながらの素朴な和食が、いかにすばらしい知恵にあふれ、
どれほど体にいい健康食かっていうことを、
一人一人が感じ取ってくれたら嬉しいです。


2011年10月2日日曜日

和の薬膳講座「秋の乾燥を防ぐうるおいごはん」編

10月の和の薬膳講座は「秋の乾燥を防ぐうるおいごはん」です。

秋になって空気が乾燥すると、肺や気管支、のど、鼻などの呼吸器も乾燥しやすくなります。呼吸器は乾燥に弱いため、炎症を起こしたり、ウイルスや細菌も繁殖しやすくなります。
これを防ぐのが、ぎんなん、栗、柿、れんこん、かぶ、白きくらげ、大根などの秋に旬を迎える味覚です。
それぞれ働きは異なりますが、いずれも肺を潤したり、津液(体液)を補ったり、のどの痛みや咳を抑えたりする作用があります。

秋は実のなる季節。こうした種実類が、秋のトラブルを防いでくれるのです。
自然て、本当によくできていますよね。
それを取り入れた和食の知恵にも改めて感嘆します!

 本日のメニューは、
・雑穀甘酒(このところの定番! はまってます)
・前菜四種【塩麹豆腐、塩炒りぎんなん、赤かぶの甘酢漬け、山芋のずんだあん】
・里芋と青菜の白和え
・きのこと白きくらげのみぞれ和え
・れんこんのおろし揚げ
・鯛のかぶら蒸し
・胚芽米ごはん・納豆汁・漬け物各種
・白きくらげと梨の薬膳コンポート


ちなみに、この日も輪島からお借りしている家具膳でいただきました。
ほんとに美しい食器にうっとりです!

これまでは、「薬膳のお話とお食事」という形だったのですが、
実習も入れてほしいというご要望が多いので、
11月からは、実習付きの薬膳教室を始めます。
こちらもどうぞよろしくお願いします。

詳細は食べごとのHPに掲載しますので、こちらをご覧ください。