2011年9月28日水曜日

季節の食べごと おはぎを作ろう!

9月25日(日)秋分の日にあわせて、おはぎ作りのイベントを開催しました。

私の田舎では、おはぎは近所の人たち総出で、みんなで一緒に作るのが習慣でした。

実際に作ってみるとわかるけれど、本格的に作るにはかなりの時間も手間もかかります。
一人でやるのは本当に大変で、買ったほうが早い!と思ってしまうのも仕方のないこと。
でも、みんなで集まって作れば、面倒な作業も分担できるし、コミュニケーションの場も生まれ、わいわい賑やかに楽しみながら作れます。
この日本のすばらしい習慣を、もう一度復活させたいと思って企画しました。


今回は、近所の無農薬農家のおばあちゃんを招き、かまどで薪を炊いて、羽釜で小豆やお米を煮たりして作ります。
集まったのは総勢約40名。小さな子どもやお父さんたちも、たくさん参加してくださいました。
庭の釜場では、子どもやお父さんたち男子チームが大奮闘。子どもたちも薪切りに挑戦!


かまどの火を眺める、ほのぼのとしたいい光景。
大人にとっては懐かしいものだけど、子どもたちにとっては初めて見る光景なのですね。
「ここ日本じゃないみた〜い」と言っている子どもの言葉が印象的でした。


火守りも子どもたち。火の前から離れません!
家の中では、小豆練りチームがせっせと鍋をかき混ぜます。
前の晩と朝の2回に分けて、柔らかく茹でておいた3升分の小豆を、みんなで交代で練って行きます。



「あたちもやる!」と、小さな女の子も小豆練りに参加。
フツフツと沸騰した小豆が、突然弾けて飛んでくるので気をつけてね。



「おはぎ用の小豆は、とにかく水気を飛ばして、固く固く練るのがポイント」とおばあちゃん。
水分がとんだ小豆はとにかく重くて、焦げないように底からかき混ぜるのは一苦労。最後は男性陣に活躍していただきました。

お米が炊きあがったら、飯台に移してすりこぎで搗きます。
この日はもち米9:うるち米1の割合で作りました。
前日から蒸しておいたものは、もち米100%。
一晩熱湯の中に浸けておくことで、水分を吸ってやわらかく仕上がります。
こちらは蒸し布のまま、力一杯押しもみして練り上げます。


おもちが搗きあがったら、みんなで丸めて仕上げます。
おばあちゃんの手元に、みんな注目!

あんこだけでなく、黒ごまときなこバージョンもあります。
好きなものを好きなだけ作っていただきます!

いや〜準備が大変でしたが、とっても楽しかったです!
そして、と〜ってもおいしかった! おもちが柔らかく、甘さもほどよくて絶品でした。
やっぱり自分たちで作るものは格別です。

昨日まで知らない人たちだったのに、みんなで力を合わせて、1つのことを完成させる!って、ほんとに素晴らしい達成感。一人で作っているときとはまた違う喜びがありました。
これが毎年の習慣になるといいなぁ。
来年もやるぞ!

2011年9月24日土曜日

湘南邸園文化祭

9月23日(祝)、湘南邸園文化祭の一貫として、「古民家暮らしを楽しむお話会と一汁三菜ランチ」の会を行ないました。

我が家「古家1681coya iroai」に到着したご一行様には、まずお庭をぐるっと回っていただきました。

その後は部屋の中でお話会。
古い日本家屋がいかに高温多湿の日本の気候風土に合っているかということ、家も生きていて、季節に応じて変化すること(たとえば夏になると家全体が縮まり、それに応じて畳も縮むこと)、ふすまや障子を外したりつけたりして、臨機応変に対応できることなど、古民家のすばらしさを主人が力説。

お話の区切りがいいところで、一汁三菜ランチです。
輪島からお借りした、漆塗りの家具膳を並べていただきます。


ふつうの和食も、家具膳でいただくととても高級に見えます。
本日のメニューは、
・雑穀甘酒
・前菜四種
【塩麹豆腐・枝豆とオクラの寒天寄せ・柿のごま和え・にらのおひたし】
・一汁三菜
【にんじん葉の白和え・ししとうとじゃこの煮浸し・あじの揚げあんかけ】
・三分づきごはん、納豆汁・漬け物各種
【甘味】
・梨の薬膳コンポート


長時間になってしまいましたが、みなさん、ゆっくりとくつろいでいただけたと思います。
こうしてたくさんの方々に古民家での暮らしぶりを体感していただくことで、貴重な日本家屋の保存に少しでも役立てたら嬉しいです。

2011年9月20日火曜日

香りの講座ワークショップ

昨日は「古家1681 coya iroai」で、

「香りの講座・アロマ茶会」のワークショップが行なわれました。

講師は、我が家のワークショップの常連さんである津村さん。

アルコールにさまざまなハーブを漬け込んだチンキをもとに、

参加者それぞれが化粧水を手づくりしてお持ち帰りしました。

私はみなさんのランチを作っていて参加できなかったのが残念。

でも、家主の特権で、できあがった化粧水とチンキをちゃっかりいただいちゃいました。

ラベンダーとローズとタイムを漬け込んだ化粧水、とってもいいです!

ここのところ、おでこにブツブツができていたのですが、

昨晩つけたら一気になくなりました! すごい威力です。

さて、その後はランチです。

本日は、輪島よりお借りしている家具膳を使用しての特別ランチ。


前菜は、塩麹豆腐、トマトの煮浸し、柿のごま和え、かぼちゃ団子、生ゆで落花生。

一汁三菜は、
・にんじんとにんじんの葉とこんにゃくの白和え
・秋なす田楽
・一夜干しイカとごぼうと桜えびのかき揚げ
・土鍋の胚芽米ごはん
・漬け物各種(ぬか漬け、しば漬け、塩辛)
・大根菜のみそ汁

漆の家具膳でいただくランチ、いつもと違ってなかなか風情がありました。

2011年9月1日木曜日

新刊本が出ました!

9月1日、新刊本「体を温め、めぐりをよくする妊娠中のごはん」が発売になりました。


中医学的な観点から、妊娠中に大切な体を温める食事や


気・血・水のめぐり をよ くするごはんについて解説・ご提案をしています。


調味料は「さしすせそ」だけ。

素材の持ち味を生かしたシンプルで体にいいナチュラルなごはんは、

妊娠中でなくても、これから赤ちゃんの欲しい人や産後・授乳期のママをはじめ、


お年寄りから子ども、男性まで、老若男女を問わず、役立つメニューだと思います。


ぜひお手に取っていただけたら嬉しいです!